【2025年最新】現役大学職員が選ぶ!AIを実践活用する日本の大学10選

2025年、多くの大学が生成AIに関する利用ガイドラインを策定し、その活用が本格的なフェーズに入りました。しかし、方針を示すだけでなく、実際に具体的なツールやシステムを開発・導入し、教育や運営の現場を大きく変革している大学はまだ多くありません。

この記事では、AIを「実践活用」することで一歩先を行く、日本の大学10校を厳選してご紹介します。業務効率化から教育の質の向上、さらにはキャンパスライフの革新まで、その具体的な取り組みを見ていきましょう。

目次

AIを実践活用している日本の大学10校

東北大学:AIによる業務の自働化と内製開発

引用元:東北大学

全国に先駆けて大学業務へChatGPTを本格導入した東北大学。特筆すべきは、会議の音声を自動で文字起こし・要約するアプリを職員が内製開発した点です。単に外部ツールを使うだけでなく、現場のニーズに合わせて自ら開発する姿勢は、AI活用の最前線と言えるでしょう。

出典:https://www.tohoku.ac.jp/japanese/2023/05/press20230518-04-chatgpt.html

立命館大学:学生の学びを導く「探究型AIコンシェルジュ」

引用元:立命館大学

学生一人ひとりの興味や目標に合わせ、AIが履修科目や課外活動を提案する「探究型AIコンシェルジュ」を独自開発。AIとの対話を通じて学生が自身のキャリアや学びについて考える、まさに未来の教育支援システムを具現化しています。

出典:https://www.pkshatech.com/news/20240301/

近畿大学:学内情報に特化した法人業務AIプラットフォーム

引用元:近畿大学

大学職員の業務効率化のため、学内の膨大な規程や文書と連携できる生成AIプラットフォームを導入。職員は学内情報についてAIに質問するだけで正確な回答を得られ、問い合わせ対応や資料作成の時間を大幅に削減しています。

出典:https://graffer.jp/news/5233

筑波大学:AI活用教育システムの研究開発拠点

引用元:筑波大学

「人工知能研究センター」を設置し、AIを活用した新しい教育のあり方そのものを研究・開発。学習者の理解度をAIが分析し、一人ひとりに最適な学習を提供するシステムの開発など、教育の根幹を革新するプラットフォーム作りに取り組んでいます。

出典:https://air.tsukuba.ac.jp/

東洋大学:全学生・教職員向けのセキュアなAIチャット環境

引用元:東洋大学

情報漏洩リスクを回避するため、セキュリティが確保された独自のAIチャット「AI-MOP」を開発し、全学生・教職員に提供。誰もが安心してAIの恩恵を受けられるインフラを整備することは、全学的な活用を促進する上で不可欠な土台となっています。

出典:https://www.toyo.ac.jp/news/academics_faculty_iniad_20230510.html

九州大学:キャンパス内を走るAIオンデマンドバス

引用元:九州大学

広大なキャンパス内の移動という物理的な課題を解決するため、AI活用オンデマンドバス「aimo(アイモ)」を導入。利用者がアプリで予約するとAIが最適なルートを計算して運行するこのシステムは、スマートシティの縮図とも言え、キャンパスライフを大きく変える可能性を秘めています。

出典:https://www.kyushu-u.ac.jp/ja/topics/view/1486/

武蔵野大学:24時間対応の生成AI搭載ICTヘルプデスク

引用元:武蔵野大学

IT関連の定型的な問い合わせに24時間365日対応する、生成AI搭載のチャットボットを導入。これにより、職員はより専門的な業務に集中でき、利用者も時間を問わず問題を即時解決できるという、双方にとってメリットの大きい体制を構築しています。

出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000176.000067788.html

芝浦工業大学:学内情報を集約するNotionで情報を見える化

引用元:芝浦工業大学

学生や教職員向けのポータルサイトをNotionで構築・運用。これまで分散していたシラバスや研究室の情報、各種手続きなどを一元化し、誰もが必要な情報にアクセスしやすい環境を実現。学内の情報共有を円滑にし、コミュニケーションの活性化を図る先進的なDX事例です。

出典:https://www.notion.com/ja/customers/shibaura-institute-jp

大阪大学:「Knowledge Stack」の導入

引用元:大阪大学

全教員向けに、教育や研究、事務作業の負担を軽減する「Knowledge Stack」を導入し、提供を開始。学内情報と連携し、シラバス作成支援や研究関連文書の校正、学生への回答案作成など、多岐にわたる業務をAIがサポートします。教員がより高度な教育・研究活動に専念できる環境を整備する画期的な取り組みです。

出典:https://www.u-presscenter.jp/article/post-53475.html

デジタルハリウッド大学:学生の作品を評価・指導する「AIチューター」

引用元:デジタルハリウッド大学

クリエイティブ教育の最先端を走るデジタルハリウッド大学では学生が制作したCG作品などに対し、AIが評価や改善点をフィードバックする「AIチューター」を共同開発。教員の指導にAIの多角的な視点を加え、学生のスキルアップを加速させています。

出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000031.000109048.html

まとめ

今回ご紹介した大学は、生成AIを積極的に導入し、業務効率化や教育の質の向上といった具体的な成果を上げています。一方で、私の所属する大学のように、まだ生成AIをうまく活用できていない大学が多いのも事実です。

実際に、この記事で紹介した大学に所属する知人によると、「導入はしたものの、ツールを使いこなせる職員とそうでない職員の差が激しい」という現実もあるようです。単にシステムを導入するだけでなく、全学的なリテラシー向上が今後の課題と言えるでしょう。

今後も、大学におけるAI活用の動向に注目し、その最前線を紹介していきたいと思います。

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この記事を書いた人

20代後半・二児の父。文系の4年生大学を卒業後、民間企業を経て、都内の総合大学で事務職員として勤務中。AIを使用した業務効率化や実生活での活用について発信。事務職員(非エンジニア)目線で誰にでも再現できる活用法の発信を心がけていきます。

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