ITが苦手な事務職・大学職員でもできるAI活用入門【2026年版】メール・要約・Excel関数を今日から時短

早速ですが、皆さんは「生成AI」を普段使っていますか?ここ1〜2年で一気に普及し、使ってみたことのある人も多いのではないでしょうか。しかし、使ったことのある人の多くは「〇〇風の画像生成」や「動物が料理をする動画の生成」など趣味や娯楽として使用している人が多い印象です。

仕事で本格的に活用している人が増えてきている一方で、(まさに私もその一人ですが)事務系の職種の方は文系出身の方が多く、「AIがすごいのは分かるけど、自身の仕事にどう活かしていけば良いのか分からない。」「SEさんや理系の技術職の人が仕事で使うもの。」というイメージを持っている方も多いのではないでしょうか?

そう思っていませんか?私は文系出身の大学事務職員です。プログラミングの知識はゼロ。Excelの関数も毎回ネット検索しながら使っていました。

そんな私もAIを仕事で使い始めたことで、通常2~3時間かかっていた作業が30分で終わったり、繰り返しの作業を自動化するツールを作成できたりと多くの業務を効率化することができています。

この記事では、ITが得意でない事務職の方が今日から使えるAI活用法を、ツール選びから具体的な使い方まで丁寧に解説します。難しい設定は一切ありません。

目次

この記事でわかること

✅ 事務職がAIで時短できる代表的な3つの業務

✅ 無料から始められるAIツールの選び方

✅ コピペで使えるプロンプト例(メール・資料要約・Excel関数)

✅ 職場でAIを使う際のセキュリティの注意点

当ブログは現役大学職員の私が、AIツール(Gemini, ChatGPTなど)を活用し、事務業務改善をするためのAI活用ブログです。私自身、文系大学卒の非エンジニアの事務職員なので、専門用語は避けて読者の皆さんが分かりやすく、すぐ使える情報をお届けできるよう心がけています。
プロフィールの詳細は、以下をご覧ください。

事務職がAIで時短できる業務はどれ?

まず、AIが得意な作業と苦手な作業を整理していきましょう。

AIが得意な事務作業

業務具体例削減できる時間の目安
文章の下書き・修正メール・お知らせ文・議事録30〜60分 → 5〜10分
情報の整理・要約会議メモ・長文資料の要点抽出60分 → 10分
Excel作業の補助関数の作成・エラーの原因調査都度の検索時間がゼロに
アンケートの分類自由記述回答のカテゴリ分け半日 → 30分

AIが苦手なこと(人間が判断すべきこと)

  • 個人情報を含む書類の最終確認
  • 対面での調整や交渉
  • 組織の慣例・暗黙のルールへの対応

AIは「作業の土台を作る」のが得意で、「最終判断をする」のは人間の仕事です。
この使い分けを抑えることで、事務作業はAIの恩恵を最も受けやすい職種の一つということがわかるはずです。

事務職向けAIツールの選び方【無料から始められる3選】

「AIツールって種類が多くて何を使えばいいかわからない」という方向けに、事務職が最初に試すべきツールを絞りました。

① Gemini(ジェミニ・ジェミナイ)── Googleアカウントがあれば今すぐ使える

Googleが提供する無料AIです。GmailやGoogleドライブとの連携がスムーズで、職場でGoogleアカウントを使っている方に最もおすすめです。

  • 無料版で十分な性能
  • ブラウザで開くだけで使える(インストール不要)
  • Googleスプレッドシートの関数生成にも使える

👇詳しい使い方と無料版・有料版の違いはこちら

② Microsoft Copilot(コパイロット)── Office・Teamsを使っている職場向け

MicrosoftのAIで、無料版はブラウザから使えます。WordやExcel、Teamsと連携した有料版もありますが、まずは無料版で十分です。

  • Word・Excelへの組み込みは有料版が必要
  • Teams会議の自動要約は職場契約次第で使える
  • 無料版はCopilot.microsoft.comからすぐ試せる

👇 職場での使い方と料金の整理はこちら

③ ChatGPT── 情報が豊富で使い方に迷いにくい

OpenAIのChatGPTは知名度が高く、インターネット上に使い方が豊富に掲載されています。「困ったときに検索して解決しやすい」のが入門者向きな理由です。

  • 無料版で基本的な作業は対応可能
  • プロンプトの書き方の記事や動画が多い
  • 有料版(ChatGPT Go)は月額約1,500円

どれを選べばよいか迷ったら、職場ですでに使っているGoogleやMicrosoftのツールに合わせるのが一番スムーズです。

実践:AIで今日から時短できる3つの業務

まずは、専門知識がなくても誰にでもすぐに試せるAI活用法を3つ紹介します。
どれも実務で役立ち、必要なのはPC・ネット環境のみです。

1. AIでビジネスメール文面を自動生成

教員や外部業者宛の丁寧なメール作成はAIの得意分野です。要点を箇条書きにするだけで、適切なビジネスメールに整形してくれます。

プロンプト例(コピペして試してください)

以下の要点を入れて、学科教員への丁寧なメールを作成してください。 

・オープンキャンパスの件で相談 
・来週月曜か火曜の午後で30分ほど時間を確保してほしい 
・候補日時の提示を依頼

使い方のコツ

  • 件名を明記する(例:「オープンキャンパスについての相談」)。
  • 相手の立場に応じた敬語レベルを指定すると精度が上がる。
  • 返信期限や必要資料の有無など、要点を細かく伝える。

2. AIによるPDF資料やWebサイトの要約

会議資料(PDF)や参考情報のWebページを渡して「要約して」「重要なポイントを3つ教えて」「表にして」と指示すると、情報収集が短時間で終わります。

プロンプト例(コピペして試してください)

この会議資料PDFの概要を300字以内で要約してください。
特に、会議の具体的な議題と、結論を明確にしてください。

※PDFの内容を直接貼り付けたり、長いWebページのURLを指示することも可能です。

実務での使いどころ

  • 会議前の事前確認資料作成
  • 外部研修の内容整理
  • 複数資料の比較表作成(例:業者A・業者Bの機能比較)

注意点

  • 元資料の機密性や取り扱いに注意する(社内・学内規程に従う)。
  • AIが抽出する要点は過不足があることがあるため、最終チェックは人が行う。

3. AIでExcel関数を自動生成

「〇〇学部のデータだけを抽出したい」など目的を伝えると、そのまま使える関数を提示してくれます。自分のデータ構造(A列が学生番号、B列が学部など)を伝えると、そのままコピペで使える関数が得られます。

プロンプト例(コピペして試してください)

以下のExcelデータについて、指定された条件でデータを抽出・集計する関数を教えてください。 
・A列:学生番号 
・B列:学部名(例: 文学部、経済学部、法学部) 
・C列:学年 
・D列:入学区分(例: 一般入試、推薦入試、AO入試) 
・E列:合否(例: 合格、不合格) 
【目的】 
・「文学部」かつ「一般入試」で「合格」した学生の数を数える関数を、
 F2セルに設定できるように作成してください。

※あなたの実際のデータ構造に合わせてプロンプトを調整してください。

実用例

  • フィルタやIFS、VLOOKUP、COUNTIFS、SUMIFSなどの関数を具体的なセル参照付きで生成。
  • 複雑な条件付き抽出や、関数以外を使った計算や集計も相談可能。

導入の利点

  • 関数を調べる時間が減る
  • 手入力によるミスが減る

職場でAIを使う際のセキュリティ注意点

AIを業務で使う前に、必ず押さえておきたいことが1点あります。

個人情報・機密情報はAIに入力しない

氏名・住所・学籍番号・成績など個人を特定できる情報は、AIのチャット画面に入力しないことが原則です。

ただし、以下の設定をすれば入力した内容がAIの学習に使われるリスクを減らせます。

  • ChatGPT:設定→「データコントロール」→「すべてのユーザーのモデルを改善する」をオフ
  • Gemini:設定→「Geminiアクティビティ」→オフ
  • Microsoft Copilot:職場契約の場合は管理者設定で保護されている場合が多い

個人情報を含む作業では、固有名詞を「Aさん」「B学部」などに置き換えてからAIに渡す工夫も有効です。

👇セキュリティについて詳しく知りたい方はこちら

💡 大学という環境での実体験
大学は学生の個人情報を大量に扱うため、AIの使用に慎重な職場も多いです。私の職場でも当初はAI使用に消極的な意見がありましたが、「個人情報を入れない使い方」を具体的に示すことで、理解を得られるようになりました。ルールを守りながら使うことが、職場へのAI導入の第一歩です。

生成AIに慣れてきたら

ある程度、生成AIの使用を使用する頻度が多くなってくると、毎回同じ指示(プロンプト)を入れるのもだんだんと手間になってきます。繰り返しのプロンプトはGem(Google Gemini)やGPTs (Chat GPT)を使うことで省略できます。興味のある方はぜひ以下の記事も参考にしてください。

まとめ:事務職のAI活用は「小さく始める」が正解

今回紹介した活用法をまとめます。

  1. まずツールを1つ選ぶ:Googleユーザー→Gemini、Microsoftユーザー→Copilot
  2. 最初の1週間はメール下書きだけ試す:一番手軽で効果を実感しやすい
  3. 慣れたら資料の要約・Excel補助へ広げる:使える場面が自然と増えていく

「全部いっぺんに使いこなそう」とすると挫折します。まず1つの業務でAIを試して、「これ便利だな」という体験を積み重ねることが大事です。

AIは事務職の仕事を奪うものではなく、「時間がかかっていた作業を肩代わりしてくれる道具」です。使いこなした人から、より重要な仕事に時間を使えるようになります。


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この記事を書いた人

20代後半・二児の父。文系の4年生大学を卒業後、民間企業を経て、都内の総合大学で事務職員として勤務中。AIを使用した業務効率化や実生活での活用について発信。事務職員(非エンジニア)目線で誰にでも再現できる活用法の発信を心がけていきます。

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