【事務職必見!Excel関数探しはもう不要】AIに”やりたいこと”を話すだけ!コピペで使える関数を秒速で生成する方法

目次

はじめに

「この表から、特定の条件に合うデータだけ合計したいけど、どの関数だっけ…?」
「VLOOKUP関数って、カッコの中に入れる情報が多くていつも間違えちゃう…」
「IFとANDを組み合わせたいけど、どう書けばいいか分からない…」

Excelを使っていて、こんな風に手が止まってしまった経験はありませんか?

これまでは、Googleで「Excel 条件付き 合計」のように検索し、出てきた解説記事を読んで、自分のシートに合わせてセル番地を書き換える…という手間が必要でした。

しかし、AI(ChatGPTなど)を使えば、その面倒なプロセスを丸ごとショートカットできます。あなたが”やりたいこと”を日本語で伝えるだけで、あなたのシート専用の、そのままコピペできる関数をピンポイントで生成してくれるのです。

この記事では、AIを使ってExcel関数を自動生成する具体的な流れと、実際の作業デモを通じて、明日からあなたのExcel作業が劇的に変わる方法を解説します。

なぜ「ネット検索」より「AIへの指示」が効率的なのか?

まず、AIに関数を作ってもらうことの圧倒的なメリットを整理しましょう。

ネット検索AIへの指示
指示方法キーワード(例: Excel 条件 カウント)自然な文章(例: B列が”東京”の数を数えたい)
得られる結果関数の使い方を解説した記事の一覧あなたの状況に合わせた関数そのもの
作業記事を読み、関数を理解し、自分でセル番地を書き換える生成された関数をそのままコピー&ペーストするだけ
学習記事が分かりにくければ、別の記事を探す生成された関数の解説も同時にしてくれる

【実践】AIに関数を生成してもらう手順

それでは、簡単なイベント参加者名簿を使って、実際にAIに関数を作ってもらう流れを見ていきましょう。

実際の手順

下の図のように、「参加者名簿」シートから、部署ごとの参加人数を「集計」シートに自動で表示させてみましょう。

STEP
プロンプト(指示文)を考える

AIに正確な関数を作ってもらうには、指示の出し方(プロンプト)が非常に重要です。
以下の3つの要素を伝えるのがコツです。

  • 目的(やりたいこと)
  • 具体的な情報(シート名、列、セル番地)
  • 出力形式(どこに何を表示させたいか)
最近はAIの理解度が上がっているので、
プロンプトは考えすぎず、まずはやりたいことを伝えてみましょう!
STEP
ChatGPTなどのAIに次のようなプロンプトで指示を出してみましょう。
以下の条件に合うExcelの関数を作成して。

目的
「参加者名簿」シートに記載された部署名を集計し、「集計」シートに部署ごとの参加人数を表示したい。

具体的な情報
部署名のリストは「参加者名簿」シートのB列(C2からC11)
集計結果を表示したいのは「集計」シート
「集計」シートのA列には、集計したい部署名がリストになってる

出力形式
「集計」シートのセルB2に、A2の部署名が「参加者名簿」シートのC2:C11にいくつあるかを数える関数を作成して。
この関数は、下の行にコピーして使えるようにして。
STEP
実際に指示を出して関数を受け取る

上記のプロンプトをコピーし、ChatGPTの入力欄に貼り付けて送信します。

すると、AIは次のように回答を返してくれます。

了解しました。
以下のような関数を使えば目的を達成できます 👇

---
 ✅ 関数
「集計」シートのB2セルに次の式を入力してください:

=COUNTIF(参加者名簿!C$2:C$11, A2)
---
🔍 解説

COUNTIF(範囲, 条件)
  指定した範囲の中で、条件に一致するセルの数を数えます。

参加者名簿!C$2:C$11
  「参加者名簿」シートのC列(部署名リスト)の範囲を指定しています。
  `$` を付けることで、下にコピーしても範囲が固定されます。

A2
  「集計」シートのA列にある部署名を参照しています。
  コピーしたときに自動でA3, A4…と変わるように、$は付けません。
---

📋 使用手順
1. 「集計」シートの B2に上記の式を入力
2. B3以降に下方向へコピー

これで、A列にある各部署名が「参加者名簿」シートに何回出てくるか、自動的に人数として表示されます。
---
もし将来的に「参加者名簿」のデータ範囲が増える可能性がある場合は、以下のように範囲を広げてもOKです:
=COUNTIF(参加者名簿!C:C, A2)

これでC列全体を対象にでき、行数が増えても対応できます。

このように、関数が正しく計算するためにカッコの中に入れる、カンマで区切られた情報のことを「引数(ひきすう)」と呼びます。AIは、この面倒な引数の設定も自動で行ってくれるのです。

STEP
Excelにコピペして、計算できたか確認

あとは簡単です。

  1. AIが生成した関数 =COUNTIF(参加者名簿!C$2:C$11, A2) をコピー
  2. Excelの「集計」シートのセルB2に貼り付け
  3. セルB2の右下に表示される+マークをダブルクリックするか、下にドラッグ

こんな複雑な関数もAIにおまかせ!

AIの真価は、複数の関数を組み合わせるような、より複雑な場面で発揮されます。

VLOOKUP関数で商品名を自動表示

「商品マスタ」シートのA列の商品IDをキーに、B列の商品名を「売上」シートのC列に表示したい
→ 複雑な設定が必要なVLOOKUP関数も簡単に生成できます

IF関数で成績を自動判定

C列の点数が80点以上なら”優”、60点以上なら”良”、それ以外は”可”とD列に表示したい
→ 条件が複数あるIF関数も瞬時に作成

姓と名を結合してフルネームを作成

A列の姓とB列の名を結合して、間に半角スペースを入れてC列に表示したい
→ 面倒な文字列結合も=A2&" "&B2のようにシンプルに解決

まとめ:Excelの関数は「覚える」から「AIに話しかける」時代へ

これまで私たちは、多くのExcel関数を覚え、その使い方を理解しようと努力してきました。しかしAIの登場によって、その必要はなくなりました。

あなたがやるべきことは、ただ一つ。「Excelで何をしたいのか」を明確にすることだけです。

Excelの操作で手が止まったら、まずはAIに話しかけてみてください。ネットの検索にかけていた時間を大幅に削減することができるはずです!

Don't forget to share!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

20代後半・二児の父。文系の4年生大学を卒業後、民間企業を経て、都内の総合大学で事務職員として勤務中。AIを使用した業務効率化や実生活での活用について発信。事務職員(非エンジニア)目線で誰にでも再現できる活用法の発信を心がけていきます。

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次