はじめに
「ニュースやSNSで見る『Copilot(コパイロット)』が、職場のExcelに出てこない…」 「便利そうだけど、大学のデータを入れて大丈夫なの?」
「Microsoft Copilot」という言葉は聞いたことあるけど、Chat GPTやGeminiと何が違うの?
実は、一口に「Copilot」と言っても、大きく分けて3つの種類があり、それぞれ「できること」や「契約形態」が全く異なります。
本記事では、2025年現在の最新情報を踏まえ、大学職員が知っておくべきCopilotの全体像をサクッと解説します。
当ブログは現役大学職員の私が、AIツール(Gemini, ChatGPTなど)を活用し、大学事務の業務改善をするためのAI活用ブログです。私自身、文系大学卒の非エンジニアの事務職員なので、専門用語は避けて読者の皆さんが分かりやすく、すぐ使える情報をお届けできるよう心がけています。
プロフィールの詳細は、以下をご覧ください。
そもそもCopilotとは何か
まずはそもそもCopilotとは何かを見ていきましょう。
定義
Microsoftが提供する「生成AIアシスタント」の総称です。 中身は、「ChatGPT(OpenAI社)」の高性能な頭脳がベースになっています。
特徴
最大の特徴は、マイクロソフトの製品(Windows, Edge, Office)と強力に連携していること。 「ChatGPT」はWebサイトを開いて使いますが、「Copilot」は普段使っているブラウザやアプリの中に最初から居場所があるイメージです。
現状
すでに職場のPCでも、ブラウザ(Edge)の右側や、Windowsのタスクバーに「Copilotアイコン」が表示されている方も多いはず。 「これ、押していいの?」と迷っているなら、この記事を読み終わる頃には自信を持って使えるようになるでしょう。
2. 「Microsoft 365 Copilot」と「無料版Copilot」の違い
ここが最も重要で、かつ一番分かりにくい部分です。 この2つは「別物」ですので、違いを見ていきましょう。
① Copilot(無料版・Web版)
※現在は「Microsoft 365 Copilot Chat」とも呼ばれます。
- できること:インターネット検索、文章の要約・翻訳、メールの文面作成やアイデア出しなど、チャット画面での会話のみで完結する作業。
- 場所: Edgeブラウザのサイドバーや、Webサイト上で動く。
- データ源: インターネット上の公開情報がメイン。
- Office連携: なし(WordやExcelの中身を直接いじることはできません)。
② Microsoft 365 Copilot(個人有料版・法人版)
- できること: Wordでの資料下書き作成、Excelでのデータ分析・グラフ化、Outlookでのメール要約など、Officeアプリの操作代行や、学内データ(過去のメールや会議録)に基づいた回答。
- 場所: Word、Excel、PowerPoint、Teams、Outlookのアプリ内で動く。
- データ源: 学内・PC内の全データ(メール、共有ドライブ、会議録画など)と連携する。
- Office連携: あり(「この会議録画を要約して」「このExcelデータでグラフを作って」ができます)。
3. 「Microsoft 365 Copilot」を使うためには
「Microsoft 365 Copilotを職場のアカウントで使うには2つの条件が必要です。
- ベースとなるライセンス (Microsoft 365 A3/A5など、大学が教職員用に契約しているもの)
- 追加の有料アドオン契約 (Microsoft 365 Copilot ライセンス)
「Officeが入っている=自動で使える」わけではありません。 大学側が追加予算(1ユーザーあたり月額数千円〜)を出して契約し、管理者があなたのアカウントに権限を付与しない限り、WordやExcelにCopilotのボタンは現れないのです。
私自身も大学のアカウントで使用したいので、法人のシステム担当部署に確認をしましたが、導入しても有効に使いこなせる人が少なく費用対効果が低いのではないかということで、導入は検討中とのことでした。
4. Copilot(無料版・Web版)を使うメリット
法人での追加契約が必要なMicrosoft 365 Copilotに入っていない場合に、Copilot(無料版・Web版)が業務で使うAIツールの選択肢に入ってこないのかというとそんなことはありません。
「エンタープライズ データ保護」
大学のアカウントでEdgeブラウザにログインして使うCopilotには、企業向けの強力なセキュリティ(エンタープライズ データ保護)が適用されます。
Copilotの画面の上部に「盾(シールド)のマーク」が出ていればOKです。

- 学習されない: 入力したデータ(会議の議事録案や内部文書の要約など)は、AIの学習には一切使われません。
- 漏洩リスクなし: 情報が外部に漏れる心配なく、業務利用が可能です。
どんな場面で使用するか
議事録の整形、メールの文面作成、アイデア出しなどは、この「ブラウザ版」で十分にこなせます。
特に私がよく使うの、はExcelデータやcsvデータをアップロードして情報を抽出させたり、ファイルの内容を比較(2つのファイルで変更されている部分はどこか)させるタスクです。私の大学ではGoogleのGeminiも法人版で使用することができるのですが、同様の作業をさせた時に、Copilotの方が正確な情報を出してくれます。

5. 個人で有料版を契約する際の注意点
最後に、プライベートでの利用や、どうしてもAIを使いたくて「個人の有料版」を検討している方への注意点です。
個人向けプランの概要
個人のMicrosoftアカウント(@outlook.jpや@gmail.comなど)向けには、「Microsoft 365 Personal」「Microsoft 365 Family」「Microsoft 365 Premium」といった有料プランが用意されています。
参考:https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365-copilot/pricing/individuals
- できること:
- 個人のPCに入っているWord、Excel、PowerPointなどでCopilotが使える。
- 混雑時でも優先的に最新の高性能AIモデルにアクセスできる。
- 無料版よりも高い使用上限が適用される。
業務データの取り扱い(セキュリティ)
もし、個人向けの有料プラン使う場合、「大学の業務データ」を入力するのは避けるべきです。
- 情報漏洩のリスク: 個人向けプランの環境に、学生の氏名や成績、会議の未公開資料などをアップロードすることは、大学の情報を管理外の場所に持ち出す行為にあたり、多くの大学でセキュリティ規定違反となります。
- 学習利用の可能性: 法人版と異なり、設定によっては入力データがAIの学習や品質向上に使われる可能性があります。
仕事は、あくまで「大学のアカウントでログインした、保護済みのCopilot(緑の盾マーク)」で行うのが鉄則です。
まとめ
大学職員のCopilot事情を整理すると、以下のようになります。
- Officeアプリ上で動くCopilotは、大学が追加契約しないと使えない
- ブラウザで動くCopilotは、大学のIDでログインすれば「保護済み」状態で安全に使える
- 個人の有料プランを契約した場合は、業務データの取り扱いには要注意
普段AIツールを使わない方はまず職場のパソコンを開いて、Copilotアイコンをクリックしてみてください。
普段別のAIを使用されている方も実際に使って比較をしてみることで、この業務はこっちの方が正確。など自分に合ったAIツールを見つけることができるはずです。
たくさん使って自身の業務をどんどん効率化していきましょう。










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